寝取られ官能小説

NTR ~寝取られ堕ちていく人妻たち~

妻を弟に寝取らせたい夫が妻を説得。そして美人妻の決断は・・

読了までの目安時間:約 19分

人妻寝取られ官能小説 『蜩の森』

 

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第四話 

 

『煽情』

 

 

昼下がり。

 

いきなり訪問してきた義弟の涼に彩乃は戸惑っていた。

 

だが、涼は兄の崇とは違って人懐っこく、その知的で端正な顔立ちのままでニッコリとされると、断れなくなり、そのまま自宅に入れてしまった。

 

涼は、食卓机に姿勢良く座り、出された麦茶をひと口飲むと今回の経緯について説明しはじめた。

 

涼の話では、大学院の研究論文を完成させるために、山奥にある研究室の出張所に一ヶ月ほどこもるのだという。

 

兄夫婦の部屋には、ときどき寝泊まりしたり身の回りの最低限のものを置かせて欲しいということだった。

 

しかし、彩乃は全く聞いていなかったし、おそらく崇も知らないはずだ。

 

思い立ったらそのまま身支度をしてどうにかなるだろうとやってきたという、恐ろしく無計画なままでやったきたのだ。

 

「ま、とにかく迷惑はかけないから。それにほとんど寝に帰るか荷物を取りにくるだけだし。よろしくです。義姉さん」

 

涼の口ぶりは、すでに了解をもらっているような言い方だった。不思議にも腹は立たなかった。

 

「涼くんのそういうところ、崇さんとは正反対ね。兄弟なのにね・・・ふふ」

 

「ん~・・・そだね・・」

 

なぜかその時の涼の反応が不自然だった。

 

「でも崇さんにも言っておかないと私だけじゃ決められないわ。」

 

「大丈夫だよ。だって、兄貴が来いっていったんだから」

 

「え、そうなの?」

 

彩乃には意外なことだった。

 

 

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崇は、結婚したあとも家族とのことを彩乃に話したがらず、実家に帰ることもあまりなかった。

 

どちらかと言えば自分の家族との繋がりを避けているような節もあった。

 

そのうえ、弟の涼に対してもあまり連絡を取ろうとしていなかった。

 

(いきなり涼くんを自宅に一ヶ月も泊まらせるなんて・・どういうつもりかしら・・・)

 

夫の意外な行動が彩乃には理解できなかった。

 

すると、テーブルの向こうの涼が静かな口調で話しかけてきた。

 

「義姉さん、アニキから聞いてなかったんだね。」

 

それまでとは違った口調だった。

 

「なにが?」

 

「僕とアニキってね、血は繋がってないんだよ。」

 

ドキリとした。

 

「そうなの・・・・ごめんなさい・・知らなかったわ。でも、崇さん、そんなこと一言も・・」

 

「いや、いいんだ。たぶん言ってないんだろうなって思ってたから。」

 

涼はニコリと笑いながら、話題を変えた。

 

「それにしても義姉さんって若いよね」

 

「なにが?」

 

「いやさ、僕よりも年下じゃないのかって思うときがあるもん。」

 

「ありがと。お世辞が上手ね」

 

「いや、マジで。」

 

「未亡人みたいな暮らしだけどね」

 

「え?どういうこと?」

 

「ううん。ゴメンね、ヘンなこと言って。忘れてね」

 

一瞬だけ見せた彩乃の憂いを含んだ表情を涼は見逃さなかった。

 

まだなにか言おうとする涼の言葉を遮るように、彩乃は部屋の奥に行ってしまった。

 

「ねえ、諒くん、ホントにお布団はなんでもいいの?」

 

「あ、うん、もうなんでも大丈夫なんで。」

 

「じゃ、私、お買い物に行ってくるからくつろいでてね。」

 

それだけ言うと彩乃は出かけていった。

 

 

その夜。

 

仕事から帰ってきた崇と弟の涼が久しぶりに顔を合わした。

 

彩乃が用意した料理は、いつもより手が込んでいた。

 

「義姉さん、これメッチャ美味しいよ。」

 

「そう?よかった」

 

「兄さん、いいよな~。オレ、結婚とか一生しないかもだけど、こういうのはいいな。」

 

彩乃がチラリと崇の顔を見た。

 

 

「どうして?なんで結婚しないかもしれないの?」

 

「うーん。母親の影響かな。母さんって家庭的じゃないしね。でしょ?兄さん。」

 

「どうかな・・・。」

 

「それに、高校の時にさ、こっぴどいフラれ方したから。もう女の人ってよくわからなくって・・」

 

崇は静かに食事をしながら、あまり会話に乗ってこなかった。むしろ不機嫌そうにも見えた。

 

「そうそう、兄さん、父さんの七回忌だけど。」

 

「ん?ああ。そうだったな。たぶん仕事で行けないから。そう言っといてくれ。」

 

「うん。たまには実家に顔でも見せにきてよ。母さんも・・・」

 

「ああ。わかった。」

 

「それにさ、父さんの部屋の遺品も片づけて模様替えしたからって」

 

「好きにするように言っといてくれ。あと、もうその話はしなくていい。」

 

「・・・そうだね・・兄さん、あんまり関係ないかもね・・」

 

崇と涼のやり取りは仲のいい兄弟のものではなかった。

 

どこかぎこちなく、お互いが干渉しないことを前提にしているようなよそよそしさがあった。

 

(どうして涼くんを泊めることにしたのかしら・・)

 

彩乃には夫の行動が理解できなかった。

 

 

その後、会話が弾むこともなく食事が終わると、夫の崇は仕事の続きがあるからと、寝室に入るなりパソコンで作業を始めてしまった。

 

リビングに残された彩乃と涼は、テレビから流れる音声だけをたよりにぎこちない時間を過ごした。

 

その日から、普段は使っていなかった奥の和室に涼の寝床が用意され、少しの荷物とともに間借りをすることになった。

 

涼は早朝から出かけるなり、夜遅くまで帰ってこなかった。

 

崇が帰ってくる頃に合わせるように帰宅すると、三人で食事をし、夫はいつものようにパソコンに向かう。

 

彩乃と涼は、そのあとテレビを一緒に見ながら少し控え目に話をしてそれぞれが入浴する。

 

それでも彩乃にとっては安らぐ時間だった。

 

涼とぼんやりテレビを眺めながら話している時間だけは、夫からの冷ややかな視線も気にしなくて済んだ。

 

 

週末になると、涼は研究室の仮眠室で寝るからと、二日間帰ってこなかった。夫婦二人だけの時間が戻ってきた。

 

しかし、一年前まではあれほど仲睦まじかった夫婦はそこにはいなかった。

 

お互いが干渉しあわないよう、それでいて壊れないように様子をうかがうような過ごし方だった。

 

 

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土曜日の夜。

 

彩乃が先に就寝すると、あとから入ってきた崇が隣のベッドに入ると、静かな口調で話しかけてきた。

 

「あいつ、お前に気があるみたいだな」

 

「え・・・誰のこと?」

 

「涼は、初めて見た時から君のことが好きだったんだと思う。」

 

「涼君が?・・まさか・・・そんなこと・・・涼くんは人懐っこいから誰でもあんな感じと思うわ。」

 

彩乃には夫が切り出し始めた話の意図がわからなかった。

 

「あいつは、ああ見えて人見知りだ。それに好意のある相手には割と普通に振る舞う。だがどこか落ち着かない態度を見せる。分かりやすい奴だ。」

 

「だけど・・それだけじゃわからないわ・・それに私には関係ないわ。」

 

「そうかな。君も涼が来て前よりは楽しそうにしているよ。」

 

「それは・・・私たちが・・・うまくいってないから・・ごめんなさい」

 

「オレたちはもう、元には戻れない。」

 

「・・・・。」

 

彩乃は薄暗い寝室の宙に視線を漂わせながら、夫から責められていることがわかると何も言えなくなった。

 

「涼が来てからは少し変化があってよかっただろ。」

 

「ええ・・・でも私は・・」

 

「君も本当は涼みたいなヤツのほうがよかったんじゃないのか」

 

「そんなこと・・・。」

 

「いいんだぜ。あいつと寝ても。」

 

「・・・・!」

 

彩乃は崇の言ったことに衝撃を受けた。今でも夫はあのレイプ事件のことを忘れていない。

 

夫がすぐそばにいながら、彩乃は見ず知らずの男たちの愛撫を受け入れ、女として反応してしまった。

 

そのことを許せずにいる夫は、彩乃に罰を与えようとしているのだろうか。

 

 

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血がつながっていないとはいえ、自分の弟と関係を持つように言ってくることは、

 

彩乃の人格を否定し不貞行為を犯させて苦しめようという意図なのか。

 

「・・・う・・・う・・・」

 

「泣かなくてもいい。」

 

「もう・・・私たち・・おしまいね・・」

 

すると、すすり泣く彩乃のベッドへ夫が近づくと、手を握ってきた。

 

「勘違いしないでくれ。そうじゃない。君を困らせたいわけじゃないんだ」

 

だが彩乃には夫の話を聞くだけの気持ちの余裕がなかった。

 

「聞いてくれ。オレは君のことを、新しい気持ちで愛したいんだ。」

 

「う・・うう・・・もういいわ・・」

 

「オレの俺自身の気持ちを確かめさせてほしいんだ。」

 

彩乃は崇に背中を見せてしまった。枕を濡らす涙もうっとうしかった。

 

崇は彩乃の背中に手をやると優しく撫でた。

 

「君をもう一度、好きになりたい。君を信じたいんだ。」

 

「・・・・。」

 

君を信じたい、という言葉が彩乃に突き刺さった。

 

あの事件で裏切ったのは自分のほうだったのかもしれない。そのことで夫は深く傷ついていたのは間違いなかった。

 

「頼む、一度だけでいい。涼を誘惑してくれないか。アイツになら君を任せてもいい。」

 

背中を撫でていた崇の手が熱を帯びているように感じた。

 

「だけど、律儀なアイツは君と関係を持つことを拒むかもしれない。だけど、オレたち夫婦を救って欲しいって頼むんだ。」

 

いつの間にか彩乃の涙は止まっていた。

 

夫に背を向け、壁を見つめる彩乃の目には、哀しみとも怒りともとれる光が湛えられていた。

 

「君が涼に抱かれながら、どんな気持ちになったのかを知らせて欲しい。君を信じる。その時のありのままの気持ちと、体が感じたことを・・・」

 

「お願い。もう寝させて。私には受け入れられない。」

 

これまでとは違った強い口調で彩乃は夫の言葉を遮ってしまった。

 

「ああ。そうだな。悪かったね。あとは君に任せるよ。だけど軽い気持ちで言ったわけじゃない。考えておいてくれ。」

 

そのあと、会話もないまま、お互いの寝息を聞くこともなく、眠らないままでの朝を迎えた。

 

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そして日曜の夕方。

 

いつもより少し早めに涼が帰ってきた。

 

「ただいま。いや~、研究室のエアコンが調子悪くてさ。参ったよ。はぁ、この部屋、天国だ。」

 

涼の明るい声を聞きながら彩乃がニッコリと笑いかけた。

 

「涼君、おかえり。今日はね涼君の好きなメニューばっかりにしてるわよ」

 

「マジで?いやぁ、義姉さんの得意なヤツだよね。マジ嬉しい!」

 

「ふふ。ビールもあるけど飲んじゃう?」

 

「ヤバい。嬉しすぎる。そりゃ飲みますって」

 

「そう?じゃ、私も飲もうかな。」

 

「あ、ところでアニキは?」

 

「会社の同僚から誘われて飲みに行っちゃったわ。あの人は放っておきましょ。さ、二人で食べましょ。」

 

ニコニコしながら食卓に料理を並べていく彩乃に

 

(なんか機嫌がいいな・・兄さんと夫婦喧嘩でもしなのかな?)

 

彩乃の態度に違和感を覚える涼だった。

 

 

 

 

 

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■あとがき
ようやく「NTR系」の話っぽくなってきましたが、NTRとは言っても「寝取られ」より「寝取らせ」みたいな展開になってしまいました。僕の場合、登場人物に好きにさせるような物語の進め方をするので、当初のキャラから変わってしまうことや寝取られが寝取らせになっていったりといろいろです。官能小説であることは間違いないので今回のようなパートは全然エロくないので面白くなかったかもしれませんが、寝取られ小説ならではの嫉妬や情欲の入り交ざったシーンのための部分が必要かなと思っています。妻と義理の弟という不倫の設定もわりとリアリティがあるんじゃないかなと思ってますし、ゆっくりと書き進めていきますが、楽しみに待っていただければ嬉しいです。

 

 

   

 

寝取られ官能小説 【小説】『蜩の森』

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